式辞・御挨拶

式辞

私ども与論町は、令和5年1月1日に町制施行から60周年の節目を迎えることができました。

この記念すべき年を迎えることが出来ましたのも、ひとえに今日の与論町の礎を築かれた先人の方々をはじめ、ふるさと与論町を支える町民の皆様及び全国各地から与論町へ想いを馳せ、まちづくりの推進に御支援を頂いた関係各位の御尽力の賜物であり、心より感謝申し上げます。

 終戦から18年、奄美群島の日本復帰から10年が経ち、未だ日々の生活の厳しかった昭和38年1月1日に与論町は誕生致しました。町制施行以後、私達町民は誠の心を支えに、島の発展のため数々の困難な課題に全力で取り組んで参りました。

 今日に至る60年の歩みの中で、町内では電気・水道・電話などの生活インフラの普及、大型船の接岸可能な港や空港の建設、農水産業・畜産業及び商工観光業をはじめとする産業振興、各学校校舎や総合運動場、こども園・与論高校の設置などの教育環境整備、町内の医療や介護福祉環境の拡充などなど、全ての町民が知恵を出し合い、力を合わせて努力を重ねて参りました。

これまでの先人の努力に敬意を表するとともに、60周年のその先もふるさとの美しい自然環境や固有の生活文化を自らの手で守り、次代へと繋いでいくためには、先人達の数々の苦難を乗り越えてきた足跡と遺訓にならい、今を生きる私たちが立場や世代、場所の違いを超えて連帯し、個々の島への想いに耳を傾け合いながら、力を合わせて大きくチャレンジを続ける島であることが必要と考えております。

 本町と致しましても、令和3年に「与論町第6次総合振興計画」を策定し、計画の基本理念に「()いどぅ島の力―あなたの想いが島の力になる―」を掲げ、今後も住民及び島内外の幅広い皆様との連携を取りつつ、より良い島づくりに向けた各種施策を一層強力に推進していく所存でありますので、引き続き格別の御支援を賜りますようお願い申し上げます。

 結びに、この度の記念行事の開催に際しご協力を頂きました全ての皆様の御厚情に深く感謝を申し上げますとともに、今後の皆様の御健勝と益々の御活躍、そしてふるさと与論町の永遠の発展を祈念し、実行委員長の挨拶と致します。

令和5年4月23日
実行委員長 山 元宗

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